パンの町 Altamura(アルタムラ)。
2016年 11月 10日
パサッとしたパンもあるけれど、もちもちの美味しいパンもあります。
もちもちの理由は色々あるだろうけど、硬質小麦の産地だからという事もあると思います。硬質小麦を使うとパリッとうま味が増すし、もちろんもちもちにもなる。
翌日、行ってみたかった歴史のあるパンの町Altamura(アルタムラ)へ行くことにしました。少ない情報から得て目指したのは1423年創業のパン屋さん。
心躍る計画だけど、アルタムラへの道のりが、心が折れるほど長く難しい道だった・・・。
父が隠し撮りしてくれた記念の一枚。
バーリから列車に乗って40分、Gioia Del Colle駅でバスに乗り換えて行くルートが乗り継ぎが良かったので選んだのですが、バス乗り場が分かりにくくてちょうど良いバスに乗り遅れてしまいました。
というか、バス乗り場を知ってる人がいないという謎。
帰るにも次のバスに乗るにも1時間待ち。
そして、寒く風の強い日で駅の中でも冷え冷え。
父と「どーする、帰る?」と、ブータレながら話ていたら、駅から出てきたおじさん3人組み。
思い切って話しかけたら、その内の一人のおじさんがアルタムラまでバスで行くから案内してあげる。と言ってくれたんです。
嬉しかった~。時間もあったので、ちょっと話しかけたりもしてみた。
でも、あまり話そうとしない寡黙なおじさん。
イタリア人っぽくない(笑)。ジャックニコルソン風の高倉健!?
シーンとした駅で、私と蛭子さん似の父、おじさんの3人。
沈黙が長かった。
とことと付いて行くと現れたバス。
えー、この場所は分からないよーって感じ。
このバスでアルタムラまで行けるみたいです。
運転手のお兄ちゃんが陽気で、細い道なのに恐ろしくスピードを出す。
スリルがあっておもしろかった。
アルタムラに着いたけれど、助けてくれたおじさんは違う町に行くからと一緒に降りませんでした。
寂しい、泣ける。おじさん、ありがとー。
旧市街に向けて10分くらい歩くと見えてきた。
こういう旧市街、久しぶり!
お目当ての歴史のあるパン屋さん"Forno Antico Santa Chiara(フォルノ・アンティコ・サンタ・キアラ)
"。かわいい!
店主のおじさんと助手2人(女性)。
ものすごい大きな窯ー!
今はお菓子を焼いていると言っていました。
薪の横の古いはしご風の階段を上るそうです。
・・・こわい・・・。
おもしろい!
今まで食べたブルスケッタの中で一番最強に美味しかった↑
これがD.O.Pに指定されている伝統のある食事パン。
焼くとがりがりで粉の味がめちゃくちゃおいしーの。
父と奪い合いになりました。
どれも本当に美味しいんですよ♪
こんなに食べられないよー。
こんなに食べられないよー。
苦労してやってきた甲斐あり。
また訪れたい!
そしてアルタムラに宿泊してパンを食べ歩きたいと思いました。
ずっしり1.5kgくらいありそうな・・・。買って後悔(笑)。
思い出に残る一日になりました。
パン好きの方に行ってもらいたいお店、それから町。
帰りがけに分かったのですが、トレニタリアを使わず、私鉄のF.A.Lを使えば1/4の値段でしかも早く行ける事が判明しました。
バーリからお越しの際は、私鉄をご利用下さい(涙)。
by mano-a-mano-it | 2016-11-10 21:11 | イタリア・プーリア州